●原題:Charlie Wilson's War/2007年/アメリカ/カラー/ビスタサイズ/101分/2008年5月17日から日本公開開始
●配給:東宝東和
●配給:東宝東和
舞台は、世界的、時代を画する大変動期

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1990年にソビエト連邦が崩壊して長く続いた米ソのいわゆる冷戦が終った。世界の歴史上に時代を画する大変動である。あの強大なソビエトがあっけなく崩れたのは、1979年にはじまったソビエトのアフガニスタン出兵が10年続いて撤兵になり、大失敗で国力の消耗と威信の低下を来たしていたことが大きな原因になっている。
そのアフガニスタン作戦が失敗したのは、アフガニスタンのゲリラ部隊にアメリカのCIAが地対空の手持ちのミサイルを与え、ソビエト軍の攻撃用ヘリコプターを片っ端から撃ち落とさせたからだった。じつは当時、同じようにベトナム戦争で大失敗したばかりのアメリカ政府としては、そこまで積極的にアフガニスタンのゲリラを支援する気はなかったのだが、テキサス州選出の下院議員であるチャーリー・ウイルソンというエネルギッシュでやり手の男が、ひとりで奔走してCIAを動かしてそうしたのだという。つまりはこの男こそがあのソビエトを倒したのだということで、ほんとかいな、と思うような政界裏話であるが、わざわざ実話だとことわっているくらいだから、まあ本当かもしれない。
そのアフガニスタン作戦が失敗したのは、アフガニスタンのゲリラ部隊にアメリカのCIAが地対空の手持ちのミサイルを与え、ソビエト軍の攻撃用ヘリコプターを片っ端から撃ち落とさせたからだった。じつは当時、同じようにベトナム戦争で大失敗したばかりのアメリカ政府としては、そこまで積極的にアフガニスタンのゲリラを支援する気はなかったのだが、テキサス州選出の下院議員であるチャーリー・ウイルソンというエネルギッシュでやり手の男が、ひとりで奔走してCIAを動かしてそうしたのだという。つまりはこの男こそがあのソビエトを倒したのだということで、ほんとかいな、と思うような政界裏話であるが、わざわざ実話だとことわっているくらいだから、まあ本当かもしれない。
愉快すぎるドラマ運び
このウイルソンという議員を演じるのはトム・ハンクス。アメリカ映画のファンならご存知のように、あんまりヒーローっぽくない、むしろちょっととぼけたところに味のある俳優である。監督のマイク・ニコルズも知的でシニカルな喜劇で一家をなした人。ソビエト打倒萬歳! という政治的回想をマジで叫ぶはずがない。はたせるかな、この二人が組んでつくりあげたチャーリー・ウイルソンなる議員は、反共の闘士という前に、まずはちょいとした遊び人である。そして仕事にも遊びにも女にもやたらと調子がいい。テレビの報道番組に目が行ってアフガン情勢にひょいと気が向くのも、複数の女たちと一緒に風呂に入ってゴキゲンだったとき。パキスタンの難民集落にまで視察に行って事の重大さに心を動かすといった行動力の旺盛さはさすがだが、人道主義の固い信念で万難を排して努力するというより、美人で大富豪の女性からアジられてセックスごと意気投合してヤル気になったという面のほうが大きいみたい。結果としてアフガニスタンのゲリラたちというのもアメリカの政治家や富豪たちにとってはエキサイティングなゲームのコマみたいなものだったようだ。実際、ミサイルで次々にヘリコプターが撃墜されるあたりの運びはドラマというにはあまりにゲームふうで、悲惨なはずがむしろ愉快すぎて、戦争をこう面白がっていいものだろうかと後味が悪い。
ウィルソンのラストの愚痴を、どう受け取るか?
最後にこの大勝利はその後の復興支援をケチったばかりに大失敗になってしまったとウイルソンが愚痴る。その後アフガニスタンがタリバンによる反米の基地になってしまったことを言っており、これを今のイラク復興の教訓にしようというメッセージに違いないが、さあ、そんな単純なことでしょうか。アフガニスタンの人たちの意見を聞きたい。










































