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チャーリー・カウフマン「型にはまらない」初監督作
『シネクドキ、ニューヨーク』カンヌ・コンペで全ぼう現す

2008/05/24
ミシェル・ウィリアムズ、サマンサ・モートン、チャーリー・カウフマン(左から)
ミシェル・ウィリアムズ、サマンサ・モートン、チャーリー・カウフマン(左から)
 『マルコヴィッチの穴』、『アダプテーション』などの脚本家として知られるチャーリー・カウフマンの初監督作品『シネクドキ、ニューヨーク(原題)』が23日(金)、カンヌ映画祭のコンペ部門で公式上映された。

 ニューヨークに住む劇作家が、 自身を題材にした舞台を企画する過程で、愛する者たちに次々と去られてしまう。それでも孤独と闘いながら、自ら新たな“ニューヨーク”をつくり出そうとする奇想天外な寓話だ。上映前の会見には、主演のフィリップ・シーモア・ホフマンミシェル・ウィリアムズサマンサ・モートンキャスリーン・キーナーら主要キャストとともに臨んだ。

 タイトルの「シネクドキ』とは、「一部で全体を、または全体で一部を表現する比ゆ」という意味合いを持つ。欧米人にとってもなじみがなく、発音しにくいことがマイナスになるのではという指摘には、「難しい題名が好き。新しい言葉を覚えられるのだから、みんなにとってもいいことだ」と全く意に介していない様子。ホフマンも、「1度覚えたら忘れるのが難しい(言葉だ)」と同意した。

主演のフィリップ・シーモア・ホフマン
主演のフィリップ・シーモア・ホフマン
 上映前から、映画史に残る名作『81/2』に似ているのでは、と話題になっていたが、フェデリコ・フェリーニの作品は見たことがないというカウフマン。 何かに似たものを再構築させるという概念は持っていないようで、「既存の映画のどんな型にもはまらないものをつくりたかった。自分が今までにつくったものも含めて、型にははまりたくない」と強調した。

 監督としては、かなり役者たちの意見に柔軟な姿勢を見せていた、とモートンは話す。「すごく緊張してニューヨークに行ったけれど、監督が私を勇気づけてくれ、役づくりの手助けをしてくれた。これはとてもまれなこと。多くの監督は、絶対にこうでないとだめ、というものを持っていて、エゴや所有欲を出すが、カウフマンとの仕事は自分が生きていると感じられた。こんなことは今までで初めてだった」。

 上映後の反応も上々。キャスト全員のアカデミー賞ノミネート回数がのべ16回(受賞は3回)という演技派がそろっての、異色監督とのコラボレーションは実を結んだようだ。

 日本は2009年の公開予定。

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