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『インディ・ジョーンズ』 関係者ピリピリムード
カンヌでの世界初披露直前も情報制限

2008/05/16
カンヌ会場周辺ホテルのデコレーション
カンヌ会場周辺ホテルのデコレーション
 『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』が、カンヌ映画祭でいよいよベールを脱ぐ。特別招待作品にもかかわらず、他のどの出品作よりも多く報道されていることからも、今年のカンヌにおいて最大の注目作と言える。

 しかし、これほど期待されているにも関わらず、配給の米パラマウント・ピクチャーズや製作のジョージ・ルーカススティーヴン・スピルバーグ監督は恐ろしいほど慎重な姿勢を見せている。たとえば、オープニング作品『ブラインドネス』を抱えるミラマックスや、『カンフー・パンダ』を抱えるドリームワークス・アニメーションは、それぞれ1000人規模の盛大なパーティーを予定しているが、『インディ・ジョーンズ』のパーティーへの招待客は250人のみで、しかもマスコミは1人も招待していない。また、監督や出演者たちが勢ぞろいする記者会見も、試写の後ではなく、試写の前に行うという。しかも、スピルバーグ監督は、記者会見以外では一切取材を受けないというのである。

コッポラ&ルーカス&スピルバーグ
コッポラ&ルーカス&スピルバーグ
 パラマウントがここまで過敏になるのは、『ダ・ヴィンチ・コード』の二の舞を避けたいからだ。2006年のオープニング作品として世界初公開された『ダ・ヴィンチ・コード』は観客の不評を買い、時差ぼけで疲労のたまった批評家や幹部たちからは酷評され、そのニュースは世界に一気に知れ渡った。

 カンヌ映画祭に集まる批評家やマスコミはとりわけ手厳しいことで知られ、ハリウッドの娯楽大作は分が悪い。そのため、パラマウントは前もって安全策を講じているのである。

 それだけのリスクがありながら、パラマウントがわざわざカンヌでのプレミア上映を選んだのは、全世界へ向けた絶好の宣伝機会であることに加え、カンヌにおける否定的な批評が必ずしも興行成績に影響していない(『ダ・ヴィンチ・コード』の世界興収は7億5800万ドルに到達した)からだとみられている。また、スピルバーグやルーカスにとっては、自分たちが単なる「ハリウッド大作メイカー」ではなく、フェデリコ・フェリーニミケランジェロ・アントニオーニや、ひいては、同僚とも言えるフランシス・フォード・コッポラのような「真のフィルムメーカー」であることを世に再認識させるために、カンヌの舞台は欠かせないのだ。

 『インディ・ジョーンズ/クリスタル・スカルの王国』のカンヌでのプレミア上映は、18日(日)。どんな審判が下されることになるのか、注目したい。日本では6月21日(土)から、東京・有楽町の日劇1ほかで公開される。

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