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『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』単館拡大公開に
アカデミー賞効果どこまで!?

2008/04/04
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』
 今年のアカデミー賞で、ダニエル・デイ=ルイスが主演男優賞を獲得した『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』は、26日(土)から東京・日比谷シャンテシネ、渋谷のアミューズCQNほかで公開されるが、全国的にはスタート時、21スクリーンで上映されることがわかった。いわゆる単館拡大方式の公開で、かなり限定された劇場マーケットであるのが特徴だ。

 配給は、ウォルト・ディズニー・ジャパン。一昨年、同社はミュージカル映画『レント/RENT』を限定公開(プリント本数20本)にし、興行収入2億円を記録したことがある。ヒットしたと言えるほどの成績ではなかったが、宣伝費を極力抑えたこともあり、収支的には黒字だった。今回も宣伝費はかなり低く、展開としては『レント/RENT』に近い。

アカデミー賞主演男優賞を受賞したダニエル・デイ=ルイス
アカデミー賞主演男優賞を受賞したダニエル・デイ=ルイス
 アカデミー賞で話題になったとはいえ、やはり問題作的な中身から配給会社は慎重な劇場シフトを敷こうとしたと言えるだろう。現在、アカデミー賞4部門受賞の『ノーカントリー』が公開中で、この作品もスタートは41スクリーンの限定公開。順次、劇場数が増えていく方式だが、アカデミー賞受賞の話題作でもこのように、各社なかなか用心深い劇場展開を行うケースが増えている。

 かつて、作品の身の丈以上の宣伝費、劇場編成で、興行の成果が上がらないことがよくあった。アカデミー賞絡みの話題作の場合なら、少々の問題作でも劇場を広げたものだが、そうしたことが最近では減ってきたとも言える。確かにそれはそれで、正しい選択なのだが、一方で配給面における冒険心の欠如とも目される。いずれにしろ、結果が求められる世界には違いなく、作品ごとの興行分析をまさに慎重に行い、新たな作品に生かしていくことが必要になってくるだろう。

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