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ハリウッド・スター真っ二つ
SAGとAFTRAの対立に賛否両論—クルーニーは中立

2008/07/03
 米俳優組合(SAG)と米テレビ・ラジオ芸術家連合(AFTRA)との対立が、映画スターたちの代理戦争にかわりつつある。双方の“顔”として、ジャック・ニコルソントム・ハンクスが掲げられ、中立のジョージ・クルーニーを真ん中に据えるというイメージが固まりつつある。

 通常、人気俳優は組合内闘争から距離を置きたがるものだが、AFTRAがスタジオ側と結んだ暫定契約の組合員投票の期限が7月8日に迫り、双方のキャンペーンが加熱化するなかで、自らの立場を表明せざるを得なくなっている。

 AFTRAの暫定契約に賛成を表明しているのは、ハンクスを筆頭に、ケヴィン・スペイシーアレック・ボールドウィンスーザン・サランドンサリー・フィールドジェームズ・クロムウェル、トニー・シャルローブらだ。7万人のAFTRA組合員に賛成票の投票を求める「AFTRA Yes」キャンペーンは、すでに700人以上の署名を集めている。

 一方、SAG首脳部が展開する「アンチAFTRA」キャンペーンを支持しているのは、ニコルソンをはじめ、ジョシュ・ブローリンエド・ハリスショーン・ペンベン・スティラーホリー・ハンターヴィゴ・モーテンセンマーティン・シーンら。こちらは、SAGの組合員のなかで、AFTRAにも所属している4万4000人を対象にしており、すでに4000人の署名を集めている。

 そのなかにあって、クルーニーだけは、中立の立場を表明している。

 SAGとしては、AFTRAの暫定契約を否決させて、映画スタジオ側の業界団体AMPTPから好条件を引き出すのが狙いだが、果たしてその通りにいく見込みはあるのだろうか?

 かつてSAGとAFTRAでエグゼクティブ・ディレクターを務めたGreg Hessingerは、「もしAFTRAの暫定契約が承認されなければ、驚きますよ」と、その可能性を否定する。すでに米脚本家組合(WGA)のストでAFTRAの組合員たちが疲弊しているうえに、米国経済が悪化しており、契約交渉に戻ったところでいまより良い条件を得られる保証はないことがその理由だという。また、歴史的に組合員は暫定契約を承認することが多い、とも。

 さらに、現行契約が満了を迎える寸前に、AMPTP側が最終条件を突きつけたせいで、SAGは厳しい立場に追い込まれた、とHessingerは分析する。「もし、AMPTPの最終条件がSAGの交渉委員会にとって受け入れ難いものであれば、彼らはこれまでずっと抵抗を示していたストライキ決議案を提出せざるを得なくなります。SAGの組合員は、WGAのストをきっかけにずっと仕事を失っており、現時点ではほとんどの俳優が一刻も仕事に戻りたいと思っています。SAGの首脳陣は、AFTRAの投票結果が出る7月8日まで決断を遅らせるでしょう。でも、AFTRAの暫定契約が組合員によって承認された場合、SAGはAMPTPの最終条件を組合員に提示せざるを得なくなります」

 一方、AMPTPは2日の米バラエティ紙に「A Clear Choice(明確な選択)」と題した意見広告を掲載。最終条件のメリットを訴えたうえで、SAGがストライキに突入した場合、SAGの組合員のみならずカリフォルニア経済に対する推定損害額を明記し、プレッシャーをかけている。

 広告は以下のように締めくくっている。「AMPTPのオファーは、ストを回避し、仕事を再開させるための最後の希望です。これこそがわれわれの目的であり、SAGのみなさんにも共感してもらえるものと信じています。さあ、一緒に仕事を続けていこうじゃありませんか」

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