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米俳優組合、早期のスト実施を否定

2008/07/01
 ついに米俳優組合(SAG)の現行契約が満了となる6月30日を迎えてしまった。いよいよストライキの可能性が高まってきたが、SAGのアラン・ローゼンバーグ会長は、まだストライキ決議案の準備を行っていない、と声明を発表した。 

 「現時点で、ストや締め出しなどを持ち出すと、大事な話し合いが横道にそれてしまいます。われわれSAG交渉委員会は、公正な契約条件を求めて毎日、誠意をもって交渉のテーブルについています」

 また、ストライキがすぐに始まるとの憶測がハリウッドで広まっているのは、スタジオ側の業界団体AMPTPの戦略にすぎない、とコメント。「団体の恐怖戦術にだまされないように」と、組合員に注意を呼びかけている。

 早期のスト突入は回避されたものの、映画・テレビの多くがストを予期して6月中にクランク・アップしており、新企画はストの危機がなくなるまで製作に入ることができないため、実質的にハリウッドは活動停止状態に陥ることになる。

 ローゼンバーグ会長の声明は、AMPTPとの交渉41日目に発表された。現行契約の満了を目前に控え、双方は週末にも交渉を行ったが、暫定契約の是非を問う米テレビ・ラジオ芸術家連合(AFTRA)の組合員投票が終わるまでは、大きな進展はないものと見られている。投票結果は、7月8日に発表される予定だ。

 SAGは、AFTRAの暫定契約を否決させるためのキャンペーンを精力的に行っているが、SAG首脳陣にとってみれば、これはストライキ決議の予行演習でもある。SAGがストライキに入る場合は、組合員75%の賛成票が必要であり、ストライキ決議案が否決される事態だけはどうしても避けたい。そこで、AFTRAの暫定契約を否決できるかどうかで、会員の団結力をみようというのだ。

 こうした手法に、AMPTPはいら立ちを募らせている。
 「ハリウッドがいまストップしているのは、SAGの首脳陣が土壇場になって再交渉を要求し、AFTRAを攻撃するために7月まで交渉を長引かせるためです」

 そのうえで、SAGに妥協を呼びかける。
 「今年、AMPTPはこれまでに4つの代表的な組合と契約を取りつけてきました。最後の組合となるSAGと契約を取りつけられない理由は見あたりません。われわれは一刻も早くハリウッドを再開させる所存です」

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