6月10~12日に、米ニューヨークで開催されている世界最大のライセンシング見本市「ライセンシング・インターナショナル・エキスポ」。世界中のコンテンツ・ホルダーが、各国における自社コンテンツの商品化展開を目指し商談を繰り広げる舞台は、フランチャイズ化に適した話題作を続々とリリースする米国の大手映画スタジオにとっても、重要な意味を持つ。
興行成功のカギを握るライセンス商品展開
今年、米スタジオ各社の商品化部門幹部たちが、口をそろえるキーワードは「革新と確約」。米経済が悪化している今、「映画の公開自体を盛り上げるだけでなく、それ自体に価値があるような革新的でクール、クリエイティブな商品を市場におくり出さなければならない」と、米ワーナー・ブラザースの海外商品化部門代表ブラッド・グローブ氏は語る。
「劇場用映画における商品化効果の持続性は、以前ほど長くない。コンテンツ所有者としては、明確に正しい時期と正しいパートナーを選ぶことが重要」と話すのは、ライセンス業界のベテラン、DICの国内商品化部門VPのLisa Streff氏。ライセンシング・ビジネス成功の秘密は、消費者たちにコンテンツへの思い入れを築いてもらうこと。劇場公開作品にかけられるプロモーション期間が4~6週間ほどという状況では、よく練られたライセンス商品こそが、プロモーション効果を高める機動力となるのだ。
「劇場用映画における商品化効果の持続性は、以前ほど長くない。コンテンツ所有者としては、明確に正しい時期と正しいパートナーを選ぶことが重要」と話すのは、ライセンス業界のベテラン、DICの国内商品化部門VPのLisa Streff氏。ライセンシング・ビジネス成功の秘密は、消費者たちにコンテンツへの思い入れを築いてもらうこと。劇場公開作品にかけられるプロモーション期間が4~6週間ほどという状況では、よく練られたライセンス商品こそが、プロモーション効果を高める機動力となるのだ。
今年はインタラクティブ&スピンオフ&ユニークさで勝負
2007年の北米ライセンス市場規模は122億ドルと、前年から4%の落ち込みを見せたが、ビデオゲームやインタラクティブ・ソフトウェアの分野では、引き続き伸びを見せている。今年も、電子機器やテクノロジーを利用したライセンス商品が旬(しゅん)となるだろう。
テレビ局とパートナーシップを組み、スピンオフのアニメーション番組を展開する例も多く見られるようになった。人気映画の続編公開に向けて、製作期間をあけずに人気と認知度を持続させる必要があるからだ。ドリームワークスは、『マダガスカル』シリーズのペンギンを主役としたスピンオフ番組を、11月の続編公開後からニコロデオンで放映する。米ワーナーは、7月18日の『ダークナイト』の米公開後から、カートゥーン・ネットワークで“Batman: The Brave and the Bold”を放映、マーヴェルは、09年5月に公開予定の“X-Men Origin: Wolverine”の家族向けバージョン“Wolverine and the X-Men”をニコロデオンで放映する。
また、従来のアイテムではない、新鮮な商品化の試みも見られる。米パラマウントは、09年1月の“Hotel for Dogs”の公開に合わせ、キッズ・ブランド、Jakks Pacificとともに、ペット用のおもちゃやアクセサリーを発売。ワーナーは、今年11月の『ハリー・ポッターと謎のプリンス』公開後、来年春にハリー・ポッターの移動体展示を展開、来年末には、米ユニバーサルのテーマパーク、アイランズ・オブ・アドベンチャーにアトラクションを設ける。
テレビ局とパートナーシップを組み、スピンオフのアニメーション番組を展開する例も多く見られるようになった。人気映画の続編公開に向けて、製作期間をあけずに人気と認知度を持続させる必要があるからだ。ドリームワークスは、『マダガスカル』シリーズのペンギンを主役としたスピンオフ番組を、11月の続編公開後からニコロデオンで放映する。米ワーナーは、7月18日の『ダークナイト』の米公開後から、カートゥーン・ネットワークで“Batman: The Brave and the Bold”を放映、マーヴェルは、09年5月に公開予定の“X-Men Origin: Wolverine”の家族向けバージョン“Wolverine and the X-Men”をニコロデオンで放映する。
また、従来のアイテムではない、新鮮な商品化の試みも見られる。米パラマウントは、09年1月の“Hotel for Dogs”の公開に合わせ、キッズ・ブランド、Jakks Pacificとともに、ペット用のおもちゃやアクセサリーを発売。ワーナーは、今年11月の『ハリー・ポッターと謎のプリンス』公開後、来年春にハリー・ポッターの移動体展示を展開、来年末には、米ユニバーサルのテーマパーク、アイランズ・オブ・アドベンチャーにアトラクションを設ける。
2009年の有力コンテンツと目玉商品
2009年にかけて、米大手スタジオが注力するコンテンツと、そのライセンス展開を見てみよう。
●米フォックス “Avatar”
09年12月公開予定のジェームズ・キャメロン監督による待望の3-D大作“Avatar”。「スタジオがいまだかつてないほど社運をかけたプロジェクト。エンタテインメントや映画観賞体験の可能性を探る意味でビッグイベントになるだけでなく、ライセンス面においても既存の概念を覆してくれるだろう」(ライセンス商品化部門エグゼクティヴVPのElie Dekel氏) 目玉商品は、Ubisoftのビデオゲームだ。
●米ディズニー 『ハイスクール・ミュージカル3』
人気テレビ・シリーズ「ハイスクール・ミュージカル」は、アパレルから電子機器にいたるまで、ライセンス面で大きな貢献を見せてきた。今秋、シリーズ初の劇場版『ハイスクール・ミュージカル3』に向けて、「全く新しいトゥイーン層(7~12歳ぐらい)へのアプローチをかける」(米ディズニー・コンシューマー・プロダクツのライセンシング部門エグゼクティヴVPのJessi Donne氏)。 香水からパーティ・グッズ、テレビ、MP3プレイヤー、ビデオゲーム、ドライフルーツまで、あらゆるカテゴリーを網羅する。
●米ワーナー・ブラザース “Where the Wild Things Are”
09年秋に公開予定のモーリス・センダックのベストセラー絵本の実写映画版。「『バットマン』や『スーパーマン』ほどの規模ではないが、いい規模のライセンス展開をしていく」(商品化部門代表ブラッド・グローブ氏) オリジナル絵本に基づいたクラシックなラインと映画版ラインの両面における商品化で、映画公開を盛り上げていく考えだ。
●MGM 『ピンクパンサー2』
09年2月公開予定のスティーヴ・マーティン主演による人気シリーズ第2弾。まずは、従来通りの手堅いライセンス計画を実行し、公開に際しては、Susan G. Komen Foundationとともにチャリティ企画“Pinkitude”を盛り上げていく。「作品のメイン・カラーであるピンクをフィーチャーするだけでなく、いまだかつてないライセンスのアプローチをかけていく」(商品化部門エグゼクティヴVPのTravis Rutherford氏)
●ドリームワークス “Madagascar Escape 2 Africa”
『マダガスカル』のパート2。「前作のライセンス計画の成功をもとに築き上げる」(海外商品化部門の代表Kerry Phelan氏)作戦で、手始めに数10社とのライセンス商品やActivisionのビデオゲームを投入し、映画公開とともに新たなビデオゲームやおもちゃ、アパレル、家具などを発売していく。
●CBS “Star Trek 11”
J・J・エイブラムス監督による待望の新作の商品化計画は、映画そのものと同様、ナゾに包まれているが、コア・ファン以外にもアピールできる展開がカギとなるだろう。09年春にプレイメイツ・トイズによって展開される商品化シリーズ第1弾は、遊べる電子的アクション・フィギュアやコレクタブル・トイ、ロールプレイ・トイなど。
●マーヴェル “X-Men Origin: Wolverine”
09年5月公開予定の『X-メン』シリーズ最新作。過去のシリーズが、各ヒーローたちのコレクタブル性を重視していたのに対し、今回はウルヴァリンのキャラクター1人に注力し、大規模なライセンス商品化を展開。Activisionのビデオゲームやハスブロの大型ラインに加え、ティーンや大人向けのエッジーで都会的なブランド“Wolverine Extreme”も展開予定。
●ハスブロ 『トランスフォーマー2』
09年6月の公開に向け、“見た目よりもすごい”をキャッチコピーに、アパレルからゲーム、出版物にまで幅広い展開を図る。「消費者が、いつでもどこでも、トランスフォーマーを楽しめるよう、モバイルやオンラインを通じたプログラムも展開していく」(商品化部門ジェネラル・マネージャーのLisa Licht氏)


















































