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本気か、冗談か、真島理一郎監督最新作『東京オンリーピック』
北京五輪開催中に公開を決めた作品への熱い思い

2008/08/06
 真島理一郎が総監督を務めた架空のスポーツ競技会『東京オンリーピック』が8月8日に公開される。国内外の個性派クリエイターたちが、アニメ、CG、パペット、実写など、あらゆる手法を用い、見たことのないスポーツ競技を創造。劇場では競技解説を挟みつつ12競技を披露する。公開日は北京オリンピック開幕と同日に設定。これは本気が冗談か、製作に至った経緯や、競技秘話、DVD作品との違いなどを聞いた。

オリンピックのお祭り感を作品にしたかった

『東京オンリーピック』のスタジアム
『東京オンリーピック』のスタジアム
——前作『スキージャンプ・ペア』同様、斬新な発想で取り組まれた『東京オンリーピック』。最初からオリンピックにあわせて企画されていたのですか?

真島(理一郎)監督 僕、オリンピックが大好きなんです。あのお祭り感が好きで、常々それを作品にしたいと思っていました。一緒にやったファンワークスさんとの雑談で出た、「いろいろなクリエイターさんにひとり1競技ずつ作ってもらったら」という企画が、「オリンピックを作品にしたい」、「『スキージャンプ・ペア』ではできなかったテイストの作品を作りたい」という思惑とも合致し、北京オリンピックが開かれる1年半後を目指して現実化されていったんです。便乗というよりも、本家が好きなのでオリンピックの真裏でやりたい。オマージュというか、本気で冗談をやろうとしたわけです。

——まさに本家開催中の8月8日に劇場公開となりました。

真島監督 最初はDVDメインの企画だったのでパブリック・ビューイングをやりたいと言っていたんですけど、劇場でやれることになったし、その期間が短いこともあって、普通の上映ではなくスポーツ・イベントみたいにしたいと思ってます。作品にも登場する土鳩ダンサーが出てきて踊ったり、参加監督による日替わりトーク・ショーなども行う予定です。

——あの土鳩ダンサーを実際に作られたんですか?

真島監督 いえ、これから(笑)。でも『開会式』『閉会式』の劇中で踊る土鳩軍団の映像は、ACファクトリーという劇団の方たちに頼んでモーション・キャプチャーして作ったもの。公開中は、週末その方たちに来てもらい、幕間でにぎやかすようなことをお願いしています。

——真島監督の人選や競技の決定はどのように?

真島監督 人選は、好きなクリエイターさんや面白いものを作ってる人に声をかけたという感じです。実写には実写の面白さがあり、手書きにはCGアニメーションにはできない味がある。僕は自分には作れないものを作る人に憧れるんです。そういう様々なタイプのプロのクリエイターさんが、同じ題材で作ったらどういう作品ができるのか、ということにも興味がありました。競技はクリエイターさんの個性を生かしてもらいたかったので、監督たちに自由に考えてもらいました。

——先ほども土鳩ダンサーの話で出たモーション・キャプチャーは、意外や、今回初めて取り入れられたと聞きました。

真島監督 そうです。いままでは手付けでした。今回はモーション・キャプチャーの気持ち悪さを逆手に取って、人間っぽく見せるより、キャプチャーした素材から最低限の動きをループさせたりと、あえてCGっぽくデフォルメしてみたかったんです。まあ、人がわさわさ出て来るので、全部手付けでやるのは苦しいという事情もありましたが(笑)。

——リアルに見せたくないという考え方は一般的ではありませんね。

真島監督 もちろんモーション・キャプチャーのほうが自然な作品もたくさんありますが、生身の人の動きとは違うなにかを面白く使ってみたいと思ったんです。

——土鳩ダンサーズのなかには転んでいる人もいました。

真島監督 モーション・キャプチャーが楽しいのは、役者さんの実力や才能がそのまま出てくるところ。うまい人がやると想像を超えた面白さに出会える。そこは実写と一緒です。手付けモーションには自分の想像を超える動きなんてあり得ませんからね。

——デジタルが発達したら役者はいらないなんて話もありますが。

真島監督 いや絶対にないです。役者さんの力は大きいと思いました。

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