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『楽電生活コンシェルジュの四次元ポケット』
KORG KAOSSILATOR(カオシレーター)
楽器が弾けない人でも、弾く楽しさを存分に味わえる不思議な楽器

 
2008/05/02

フラクタル・デザイン( Fractal Design )
 エンタテインメント生活を満喫するために“あったらいいな”の商品をどんどん紹介していく、まるでドラえもんの四次元ポケットのようなコーナーです。
◆藤本健 ライター兼エディター。リクルートを経て、2004年にフラクタル・デザイン設立。MIDI、オーディオ、レコーディング関連の記事を中心に執筆。◆大坪知樹 リクルートを経て、フラクタル・デザインに参加。PCやDTMジャンルを中心に、雑誌や単行本を執筆。

 ピアノやギター、バイオリン……子どものころに楽器を習っていたらよかったなぁと、楽器を弾くことに憧れている人は少なくないはず。でも最新のテクノロジーを使えば、楽器を習ったことがなくても、音符などさっぱり読めなくても、プロさながらの演奏ができてしまう。もちろん自動演奏などではなく、ちゃんと自分の手を駆使して弾く。初めての人でも、弾く面白さを存分に味わえる不思議な楽器なのだ。【藤本健】

■小さな手のひらサイズの電子楽器

楽器メーカーのコルグが発売した本格的な電子楽器KAOSSILATOR
楽器メーカーのコルグが発売した本格的な電子楽器KAOSSILATOR
 ギターが弾けない人でもギタリスト風な演奏が楽しめるオモチャとして「エアギター」が最近話題になっているが、このKAOSSILATORは、これらとはまったく別のアプローチの機材。玩具メーカーのオモチャではなく、楽器メーカーのコルグが発売した本格的な電子楽器だ。

 楽器とはいえ、手のひらサイズのコンパクトな機材で、実売価格も2万円程度と割と気軽に入手にできる。また単3のアルカリ電池4本で駆動するため、どこへでも持ち運んで使うことができ、ヘッドフォンで演奏する音を楽しめるのも特徴だ。

 しかし、これは強力なシンセサイザ音源であり、後で紹介するように、さまざまなサウンドを鳴らすことが可能だ。またヘッドフォンだけでな

外部のアンプにも接続できるオーディオ出力端子
外部のアンプにも接続できるオーディオ出力端子
く、外部のアンプにも接続できる、オーディオ出力端子も用意されている。その音のクオリティは、プロもライブなどで利用している高品質なものだ。

■黒いパッドを指で擦るとプロ並の演奏できる

黒いパッド部分に指をあて、擦るように動かして演奏する
黒いパッド部分に指をあて、擦るように動かして演奏する
 でも、このKAOSSILATOR、写真を見る限り、鍵盤もなければ、弦もない。ブラスや笛のような吹くところも存在しない。ではどうやって演奏するのか?

 中央にある黒いパッド部分。これを用いて演奏する! 方法はとても単純。タッチ・パッドに指をあて、擦るように適当に動かすだけ。左右に動かすと音程が変わり、上下に動かすとビブラートのかかり具合いなどが変化する。難しく考える必要はないし、技があるわけでもない。思うがままに動かせば、演奏ができてしまうのだ。斜めにも、円を描くようにも、自由に動かせば、それに応じた演奏ができる。ここが面白いところなのだ。

 この面白さを楽しむためには、演奏の前にいくつかの設定をしておく必要がある。ひとつがスケールの設定。ブルース・スケール、スパニッシュ・スケール、琉球スケール、ラガ・スケール……といった設定を指定すると、単純にドレミファソラシドではなく、琉球スケールなら琉球っぽいメロディが演奏できる。この設定をしておけば、適当に指を動かしているだけなのに、まるでプロ並の演奏ができる!? もちろん、指の動かし方次第で演奏はどんどん変わるので、曲のノリに合わせて指を動かせば、気軽に楽器を弾く楽しさを味わうことができる。

■ピアノやトランペットなど100種類もの音色を装備

その音色数は100種類
その音色数は100種類
 前述のとおり、このKAOSSILATORはシンセサイザーだ。つまり、さまざまな音色を楽しめるのもこの機材の面白いところ。

 アコースティックな音色でいえば、ピアノ、トランペット、ジャズギターなどがある。またベース系のサウンドやドラム、そしてテクノ、トランス系のシンセサイザーサウンドもいろいろ選択できる。その音色数は100種類。これだけあれば、音色を選んで鳴らすだけで、十分楽しい。

 たとえばホンモノのトランペットを演奏するとなると、かなりの練習が必要であり、とりあえず音を出すだけでも、苦労する。しかしKAOSSILATORなら、何の苦労もいらず、すぐにトランペットっぽい演奏が楽しめるのだ。

■レコーディング機能で多重録音も可能

記録もでき、演奏をいつでも聴くことができる
記録もでき、演奏をいつでも聴くことができる
 さらにKAOSSILATORのすごさは、ループレコーディングというレコーディング機能を備えている点。演奏だけで終わらせるのではなく、記録もできる。思いがけずいい感じにできた演奏をいつでも再現できる。

 しかも、レコーディングした音に加えて、別の音色で演奏して重ね合わせてレコーディングする、多重録音も可能。ドラム→ベース→ギター→ピアノのように重ねていけば、セッションが楽しめる。

 ただし、このレコーディング機能には、大きな制限がひとつある。それは最大で2小節分しか記録できないことだ。2小節分のみ、ループされながらレコーディング、また再生されるようになっている。

 このため、テクノ系、トランス系の音楽用には最適だが、ポップス系、ロック系など、ほかのジャンルの場合は物足りないのも事実。そんな場合は、パソコンのDTM(デスクトップ・ミュージック)ソフトなどと組み合わせるのも一手だろう。

 いずれにせよ、KAOSSILATORを手にすることで、楽器演奏の楽しさを存分に味わえることは間違いない。ゴールデンウィークには楽器演奏をぜひ楽しんで欲しい。


お問合せ コルグお客様相談窓口 : 03-5355-5056
(土・日・祝祭日および規定の休日を除く午前10時~午後5時)
http://www.korg.co.jp/Product/Dance/kaossilator/

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